SMAPの最後に見たい姿
SMAP解散まで残り2週間と少し。
個人的な事になるが、小学生の時に筆者が初めて好きになったアイドルがSMAPの香取慎吾。
大人になった今も変わらずアイドルとして活躍していてくれるという事は、凄く嬉しい。
そのSMAPが解散してしまうというのは、とても寂しいが、そう決まったならば仕方がない。
最後まで応援しようと思えた…はずだった。
思い出してほしい。
2016年1月、SMAP解散報道が出た時に、大袈裟でもなんでもなく日本国民が、この解散報道が嘘であってほしいと願ったに違いない。
それは、デビューから25年間の彼らの活躍を見続けてきて、SMAPという唯一無二の存在を確立している彼らがいなくなる事が怖かったし、想像できなかったからではないだろうか。
私たちからすれば、日本のトップアイドルという、とても遠い存在であるはずなのにも関わらず、何故か彼らはいつだって近くにいてくれた。
それは、SMAPのメンバーをテレビで見ない日はないほど彼らを毎日見ていたから、というのももちろんあるだろう。
加えて、彼らのひとりひとりのキャラクターがとても愛すべきものだったからと感じている。
あれだけ惜しまれていたSMAPの解散。
しかし、今はどうだろうか?
一部のファンを除き、どこか冷めた方向へ風向きが変わってしまったように感じる。
メディアに、噂に、惑わされ混乱しているように思う。
だから、とにかく悔しい。
ずっと日本のトップアイドルとしてやってきた彼の最後がコレとは、あまりに残念でならない。
「香取慎吾とキムタクの不仲説」
「SMAP解散は中居のキムタクいじめが原因」
「キムタクが裏切り者」
「解散は工藤静香のせい」だとか、確証のない噂や正体不明の関係者の話が、主にネット上で記事になり広がっている。
どれもこれも、バカバカしい内容ばかり。
これまでのSMAPを見てきたからこそ最初のうちはそう思っていた。
だから「こんなの全部嘘だ」と彼らの口から言ってくれるのを待っていた。
しかし、彼らの看板番組『SMAP×SMAP』を見ていると、噂なんかではなく本当の話なのではないか?と思えてしまうのが、本当に残念なところ。
番組内のコーナー、ビストロSMAPでは、司会の中居が他の番組でも見せるような上手い仕切りで繋いでいるが、その中身をよく見てみると、他の4人のメンバー同士のからみは、ほぼない。
偏見の目で見てしまうから、そう感じてしまうのだろうか。
笑って見るはずのものなのに、ネット上の噂をひとつひとつ確認するように、粗探しをするように見てしまう。
こんな見方をしてしまうのは、筆者だけではないはずだ。
そして、何度も言うが国民的アイドルであるSMAPが、解散コンサートもしないというのも、またおかしな話だと感じてしまう。
メンバー間の問題、事務所内の問題、色々あるのかもしれないが、一体どうしてこんな事になってしまったのか。
とにかく、このまま色々な事が闇につつまれたままの解散は、これまでのSMAPの功績を思うと残念すぎてならない。
終わりよければ全てよしという言葉があるが、今までがどんなに良くたって、終わりがこのままでは、後味が悪すぎる。
これまで彼らがずっとずっと輝きながら走り続けてきた事がなかった事になってしまいそうで怖い。
どうか、どうか彼ららしい、SMAPにふさわしい最後を飾ってほしいと、心から願う。
そうするには、まだ遅くはないのだ。
嘘だっていい、もう一度だけ最後は国民的アイドルSMAPとしての姿をバシッと見せてほしい。
やっぱりSMAPはかっこいいのだと、魅せつけてほしい。